芸劇dance workshop 2020
北尾亘(Baobab)ダンスワークショップ発表公演『東京ディグ/ライズ 2』
ダイジェスト映像
ワークショップ(WS)講師・演出・振付・出演:北尾亘(Baobab)
【WS参加者・出演】
Dチーム 出演:20日(日)15:00
井口碧、小畑水芙、折田侑駿、柿原寛子、椛島一、小林桜子、三戸いくの、
富岡晃一郎、橋本涼音、MIKI、三鶴泰正、南誉士広、三輪麗水、森菜摘
Rチーム 出演:21日(月・祝)15:00
上松萌子、大上久美子、木村麻子、染宮久樹、田尻咲良、都田かほ、中田佳音、
なかむらなおき、生田目麗、橋詰高志、福岡悠莉、福島玖宇也、本間夏梨、
山口千栄、山田麻子
WSオンライン参加者:
今井さくら、菊地もなみ、草間諒太、児島美緒、田中遥、星洸佳
【WSアシスタント・出演】
米田沙織(Baobab) 、山田茉琳、伊藤まこと
【WSレクチャー講師】
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
山口とも(日本廃品打楽器協会会長)
大石始(ライター)
【スタッフ】
技術監督:熊木進
映像コーディネート:中瀬俊介(Baobab)
楽曲:岡田太郎(悪い芝居)
衣裳:臼井梨恵(モモンガ・コンプレックス)
宣伝美術:宮本英一(scart)
舞台写真:山本剛
記録映像:遠藤正典、神之門隆広
制作:目澤芙裕子(Baobab)
【映像収録】
ディレクション・撮影・編集:中瀬俊介(Baobab)
編集:大高隆則
舞台撮影:遠藤正典、神之門隆広
制作協力:目澤芙裕子(Baobab)
制作:東京芸術劇場
会場・会期:東京芸術劇場シアターイースト 2020(令和2年)9月20日~21日
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場・アーツカウンシル東京/東京都
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
PV映像
メッセージ
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
病気につけ災害につけ、今よりももっと“どうにもならないこと”が多かった昔の人々は、折に触れて「不定(ふじょう)」ということを強く噛みしめていたはずだ。一度、事が起これば元に戻ることはない。だから、どうにか不条理な現実と共存できる術を探す。天災や疫病をキャラクター化し、時に神として祀るのも、有為転変の世界を受け入れた上で、それでも生き抜くという覚悟の現れであったのかもしれない。
日本の「マツリ」の根本(ルーツ)は、荒ぶる魂を鎮め、衰弱した魂を活性化させる儀式にあるという。民俗学のほうではこれを「たましずめ」「たまふり」と言うらしいが、ここでいう魂(たま)とは、神々や死者だけを指すのではなく、生きている私たちの魂も含まれる。 先が見えず、殺気立ち、ささくれ、消耗する日々。
北尾さんたちが強い覚悟と細心の注意でもって具現しようとしているあたらしいマツリは、現在の私たちの魂をどう鎮め、どう揺さぶってくれるのだろうか。
山口とも(日本廃品打楽器協会会長)
とんでもない世の中になってしまった。あらゆることを想定して音楽活動をしてきたが、今回のような事態になると自分の無力さを感じる。そんななかで、オンライン・レクチャーという新たなホームでアーティストの魅力をどこまで届けられたか。劇場とアーティストが結託し世界に知ってもらう良いチャンス。さらに『東京ディグ/ライズ2』からの発信に期待したい。アーティストは何が起きても、人々を楽しませるために生き抜いていかなければならない。
大石始(ライター)
東京という場所には多層的な歴史が刻み込まれています。コロナ禍に入って都市の持つ様々な機能が麻痺するなか、その古層に眠るものを揺り動かし、ダンスという身体表現を通じて再構築する『東京ディグ/ライズ2』はとても意義深い試みだと感じます。身体と都市の新たな関係を探る公演になるはずです。